＜ススキノ首切断事件＞父親・田村修被告2回目の裁判員裁判 瑠奈被告が撮った”ビデオ映像”をもとに検察側は”事件当時”を再現 会話の直後に「首を2秒間で9回刺した」 次回公判は1月21日
札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され頭部が切断された事件で、起訴された親子のうち、父親の2回目の裁判が1月15日行われました。
検察側は、殺害の状況などを明らかにしています。
父親・田村修被告（61）の2回目の裁判員裁判。
修被告は黒のスーツ姿で、軽く会釈をして入廷しました。
検察側は、瑠奈被告の犯行の状況を読み上げました。
「瑠奈被告は、ナイフで被害男性の首を2秒間に9回刺した」（検察）
事件があったホテルの浴室で、当時62歳の被害男性は後ろ手に結束バンドで縛られ、浴槽のふちに座っていました。
瑠奈被告はハンディカメラを設置し、このときの様子を録画していました。
検察側はこの動画をもとに、瑠奈被告と被害男性の二役にわかれ、そのときの会話を明らかにしました。
「人生で一番反省したことは私を裏切ったことでしょ？」（瑠奈被告）
「ああそうね、だってあんなに怒られたことない」（被害男性）
「人生で？」（瑠奈被告）
「うん」（被害男性）
「なかった？」（瑠奈被告）
「過去にはなかった」（被害男性）
この直後、瑠奈被告は持っていたナイフを男性に刺しました。
「ごめんなさい、ごめんなさい」（被害男性）
2023年7月、札幌・ススキノのホテルで頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件。
瑠奈被告が殺人などの罪に、父親の修被告が殺人ほう助など、母親の浩子被告が死体遺棄ほう助などの罪に問われています。
起訴状によりますと、修被告は瑠奈被告と一緒にのこぎりを購入するなど殺人を手伝ったほか、自宅に頭部を隠すことを容認し、瑠奈被告が頭部を損壊する様子をビデオで撮影したなどとされています。
1月14日の初公判で修被告は…
「事実と違うなというところが何点かある。私は事件が起きて娘の犯行を知った」（修被告）
すべての罪について無罪を主張しています。
修被告の次回の裁判は、1月21日の予定です。
