警察も詐欺見抜けず「有料サイト未納ある」不審電話を受けた高齢男性が心配し交番に相談→電話に出た警官が話を信じる、「相手と話し合うように」と言われた男性は結局現金130万円だまし取られる 北海道釧路市
不審な電話を受けた男性が交番に相談したにもかかわらず、代理で電話対応した警察官が詐欺と見抜けず、その後男性が現金130万円をだまし取られていたことが分かりました。
詐欺被害を受けたのは、北海道釧路市に住む70代の男性です。
男性は2月6日、『+1』から始まる番号の電話で、通信事業社社員を名乗る男から「有料サイトの未納料金がある。何度も請求しているが払ってもらっていない。このままだと裁判になるので裁判中止費用が必要」などと話を受けました。
不審に思った男性は電話を切らずにそのまま交番に駆け込みました。
男性の代わりに20代の男性警察官が直接男とやりとりしましたが『正規の代金に関する連絡』であると誤って認識。
男性は警察官から「電話の相手と話し合ってほしい」と告げられ、帰宅していました。
男性はその後近くのスーパーのATMから『裁判の中止費用』として指定された口座に30万円を送金。
その後も『内閣府個人情報保護委員会』や『サイバーセキュリティセンター職員』を名乗る男から連日嘘の電話を受け続け、男性はさらに100万円をだまし取られました。
男性はその後、同居する息子へ相談したところ詐欺の被害に遭っていることに改めて気付き、2月19日に北海道警釧路署を訪れ被害を相談。警察官が初期段階で詐欺を見落としていたことも発覚しました。
北海道警は既に男性へ謝罪していて、「職員への指導を徹底していく」としています。あわせて架空料金請求詐欺事件として捜査しています。
警察は詐欺被害を防ぐため、警察相談専用電話「♯9110」を設けて、少しでも不審に思ったら連絡するよう呼びかけています。