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宇宙へ届かず… 夢乗せた"民間ロケット" まち盛り上がる 立ちはだかった"霧" 北海道

2017年7月31日19:11
 7月30日、北海道大樹町で、民間単独では国内初となるロケットの打ち上げが行われました。残念ながら目標とする宇宙には届かず、また、発射までには様々な困難が待ち構えていました。町民らを巻き込んだ歴史的挑戦のドキュメントです。

 大樹町のベンチャー企業『インターステラテクノロジズ』が開発・製造した宇宙ロケット「MOMO」。30日夕方、宇宙へ向けて飛び立ちました。

 しかし打ち上げ後、トラブルが発生。残念ながら、宇宙には到達しませんでしたが、初の民間ロケット打ち上げに、マチは大いに盛り上がりました。

 最初の打ち上げ挑戦は7月29日でした。発射場所から約4キロ離れた有料観覧エリアには、期待に胸を膨らませた大樹町民らが、大勢集まりました。しかし、その会場には…。

 吉井庸二 気象予報士:「大樹町のロケット打ち上げ有料観覧エリアです。ここから4キロ先に打ち上げ場所がありますが、今は霧で見ることは出来ません」

 アナウンス:「本日の打ち上げは中止となりました」

 報道担当スタッフ 笹本祐一さん:「視程の悪化ですね。
これから回復することが期待できない」

 観客:「残念です」「これでは、無理ですよね。ちょっと残念だけど、30日に期待します」

 そして、迎えた2日目。観客も「今日こそは」と打ち上げに期待しますが、トラブルで発射は2回に渡り、延期されました。

 夕方が近づき、最後のチャンスが迫る中、付近にはまたも霧が。中止となるのか、皆があきらめかけた、その時!

 霧の中突然響くカウントダウンの声。観客も、期待と不安の表情をみせます。そして…

 吉井庸二 気象予報士:「今ロケットが打ちあがりました。霧で何も見えませんが、空を切り裂くごう音は聞こえています」

 吉井庸二 気象予報士:「どうですか?」

 観客:「姿が見えず、ひたすら残念ですが、飛んだんですか?」「気持ちで見ていました」

 吉井庸二 気象予報士:「今の気分は?」

 観客:「最高です」

 記者:「どんな音だった?」

 観客:「“ゴー”って」「飛んでくれたので、後は成功を祈るのみです」

 ロケットは打ち上げから1分でデータ送信が途絶えたため安全の為エンジンを緊急停止。目標とする高度100キロの宇宙空間には、到達しませんでした。しかし稲川貴大社長ら、スタッフの表情は晴れやかでした。

 インターステラテクノロジズ 稲川貴大社長:「機体のデータを取るという意味では、非常に満足いく結果が得られたと考えています」

 宇宙への一歩を踏み出した日本の民間ロケット開発。関係者の挑戦は、これからも続きます。

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