早くもインフルエンザが"急拡大" 札幌で学級・学年閉鎖相次ぐ ワクチン接種の予約枠ほぼ埋まったクリニックは医療態勢見直し
インフルエンザの流行が例年よりも早く急拡大しています。
すでに学級閉鎖が増え、医療機関ではワクチン接種の予約枠がほぼ埋まってしまった所も出てきています。
札幌市立の学校ではインフルエンザに感染する児童や生徒が相次ぎ、10月12日は13校が学級閉鎖、4校が学年閉鎖します。
患者数は1医療機関当たり、札幌で3.16人、道内全体で2.09人と、いずれも流行開始の目安を超えていて、例年11月下旬ごろから始まるインフルエンザの流行が2023年はかなり早まっています。
札幌市中央区のこのクリニックではワクチンの接種を例年より10日ほど早め、9月20日から始めました。
「今年はワクチンの流通が潤沢のようなので、ご希望の方は積極的に受けると良いと思う」(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田 純一 院長)
一方、小樽市内の小児科クリニックでは…。
「咳で夜、起きちゃう?」(おたるこどもクリニック 飯田 純哉 院長)
「そうですね、急にのたうち回るような感じで。熱、測ったら37度9分」(母親)
発熱や咳などの症状を訴える子どもが多くなっていて、受診に訪れる患者は1日100人近くに上っています。
「溶連菌が出ていました」(飯田 院長)
「そうですか」(父親)
「周りでいました?」(飯田 院長)
「どこからもってきたんだろう…」 (父親)
インフルエンザだけではありません。
溶連菌やヒトメタニューモウイルス、アデノウイルスなどの感染症も確認されています。
「マスクやコロナ禍の間で、あまり風邪をひかなかったという、免疫の問題もあると思う」(飯田 院長)
ワクチンが用意されているインフルエンザについては、早めの接種をしようという保護者が目立ちました。
「インフルエンザの予防接種をして、少しでも重症化を緩和できるなら積極的にやっていきたい」(5歳と2歳の子の母親)
「予防接種は早くしたいと思っているが、予約が取れるか心配している」(3姉妹の母親)
クリニックでは前の週からインフルエンザワクチンの予約を始めましたが、すでに予約枠はほぼ埋まっているといいます。