<どちらが急病人に付き添うか>救急車が到着するも「何者かが乱入してきて大声」もめる2人の仲裁入る救急隊員の腕殴った男は否認「殴ったかどうか覚えてない」急病人は別の救急車で無事に搬送 北海道白老町
急病人を病院に搬送しようとしていた救急隊員の右腕を殴った北海道白老町に住む無職の男(60)が、公務執行妨害の現行犯で逮捕されました。
男は11月29日午後11時55分ごろ、白老町の路上で、急病人を病院に搬送しようとしていた20代の男性救急隊員の右腕を殴りました。
白老町消防本部によりますと、現場は急病人の自宅前で、当時、救急隊員は急病人本人からの通報を受けて出動し、現場に到着していました。救急隊が救急車で病院に搬送しようとしたところ、急病人の関係者の男と別の男性の計2人がタクシーで現れ、どちらが救急車に乗って病院に付き添うかでもめ始めたということです。
消防によりますと、2人が胸ぐらをつかみ合うなどしていたため、救急隊員が仲裁に入ったところ、男が隊員の帽子を振り払ったり、殴ったりしたとみられています。
「救急用務中、何者かが乱入してきて大声を出している」と消防から通報を受けた警察が現場に駆け付け、男をその場で逮捕しました。
隊員にケガはなく、急病人は別の救急車で無事に病院に搬送されたということです。
男は調べに「殴ったかどうかは覚えていません」と容疑を否認しています。
当時、男は酒に酔っていて、警察は関係者同士でもめた原因や事件の経緯を詳しく調べています。