巨大で奇抜な外壁の顔=まさにススキノの顔 クラブ「キングムー」が解体→ファイターズ球場命名権取得した日本エスコン 跡地にホテル建設検討―再開発加速か
巨大で奇抜な顔の外壁で知られる、札幌市の歓楽街・ススキノのクラブ「キングムー」が10月17日から、解体されることが分かりました。現在、土地や建物を所有するのは、日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド」の命名権を取得した東京都の不動産開発「日本エスコン」で、跡地には幅広い客層をターゲットとするホテルの建設を検討しています。
35億円投じ一大ディスコブーム築く
キングムーは太平洋にあったとされる伝説のムー大陸をコンセプトとした巨大な顔をあしらった外壁が特徴。1991年のオープン以降、35億円を投じて作られた豪華な内装で人気を博し、一大ディスコブームを築きました。
2008年に一度閉店しましたが、2016年に復活。再オープンしてから7年間、延べ100万人を超える来場がありましたが、ことし5月末に閉店しました。
30年以上たち老朽化 解体しホテル建設検討
関係者によりますと、30年以上たった建物は老朽化が著しく、日本エスコンは残すのを断念。裏手のラブホテルと合わせ、17日から解体工事を始めます。終了は来年3月末を予定してます。
日本エスコンは、跡地にホテルの建設を計画しています。同社担当者は「ビジネスや観光、インバウンドまで国内外の幅広いお客様に利用してもらえるホテルを目指す」とし、「今後も中心部である札幌の開発事業を継続的に手掛けていきたい」と意欲を示しています。