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【クマの駆除】「やりたくてやっているわけではない」最前線の現場を悩ませる“相次ぐ批判”「道民の安全を考慮した上で駆除は必要」道外からの批判に理解訴え

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クマの目撃・捕獲が過去最多に

クマの目撃・捕獲が過去最多に

 相次ぐ出没でこのような実践的な訓練に初めて踏み切りました。

 北海道はクマが人の生活圏に現れた場合の対応をあらかじめ決めています。

 クマの出没場所や行動により、問題のない個体から緊急の対応が必要な個体までクマの有害性を段階的に判断。

 特に難しい判断を迫られるのは”市街地に現れたクマ”です。

ガソリンスタンドに侵入したクマ(札幌市南区 2019年)

ガソリンスタンドに侵入したクマ(札幌市南区 2019年)

 すべてが駆除の対象になるわけでなく、人とのあつれきの程度に加えごみや農作物へ執着などクマの行動を考慮するため関係機関の連携が必要不可欠になります。

 訓練ではそれぞれの役割を確認しつつ、現場で集められた情報からクマの対応をどうするか判断します。

 クマの姿を肉眼で確認後、協議の末、駆除が決定。

 判断の決め手は1週間に渡り、市街地に出没を繰り返していた危険なクマであると認められたためです。

 「発砲しました。クマに命中しました」

クマと最前線で向き合う現場

クマと最前線で向き合う現場

 クマと最前線で向き合う現場では毎回、このように難しい決断が迫れます。

 一方で「駆除」に対し相次いで批判が寄せられることが現場を悩ませています。

 全道のクマの対策を検討する道の担当者は…

 「人を恐れないで何度も市街地に出てくるクマは、危険なものとして捕獲しなければならない場合もある。やむを得ず駆除をしているという事実は、多くの人に知ってもらいたい」(道の担当者)

ハンターへの理解を訴える関係者

ハンターへの理解を訴える関係者

 猟友会では現場で駆除を行うハンターに戸惑いが生じることを心配しています。

 「我々は最もクマとの共存を望んでいる。手を汚さなければならない仕事を隊員に強いている。彼らのモチベーションを維持するためにも、皆さんの理解をいただく機会が増えていけばよい」(札幌市ヒグマ防除隊)

現場で立ち会う警察は…

現場で立ち会う警察は…

 ハンターが銃を発砲する際、現場で立ち会う警察は…

 「北海道警の相談係にも批判は寄せられています。市民の安全、道民の安全を考慮した上で駆除は必要になってくる」(道警の担当者)