【日本航空石川】被災した“留学生” を北海道で受け入れ「友達が恋しい…」 先生も避難先からリモート授業 再会を待ちわび夢追いかける
北海道千歳市の専門学校が、能登半島地震で被災した高校生を受け入れています。
タイから夢を持って日本に留学し、石川県で学んでいた留学生たち。
仲間たちと再会する日を待ちながら、北海道で学んでいます。
千歳市の専門学校「日本航空大学校 北海道」。
国語を勉強していたのはタイからの留学生です。
「むずかしい。文法と読解が」(留学生)
留学生たちは石川県輪島市にある系列校で学んでいました。
1月1日に能登半島地震が発生。
校舎や建物にひびが入り、敷地内に地割れができるなど授業ができなくなりました。
復旧のめどはたっていません。
地震発生時、留学生たちはふるさと「タイ」に戻っていました。
しかし校舎が被災したため石川に戻ることができず、北海道で受け入れることになりました。
千歳で学ぶ留学生は9人。
石川では飛行機の整備や客室乗務を学べる航空科に所属していて、こちらでも専門学校生に交じって勉強しています。
石川の先生がリモートで授業を行うこともあります。
先生も被災者、この日は避難先の神奈川県などから授業です。
留学生たちは災害が起きても日本で勉強できることに感謝しつつ、友だちに会えない寂しさも感じています。
「石川に帰りたい。恋しいです友達が」(留学生)
ただ、4月からは山梨県のキャンパスに移り、同級生と再会できる見通しです。
いまは寮生活を送りつつ、仲間と励まし合いその日を心待ちにしています。
「将来は日本の大学に入りたい。バイオテクノロジーを勉強したい」(留学生)
遠く離れた日本で災害に見舞われた留学生たち。
厳しい寒さの北海道で夢に向かって頑張っています。