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「全国の空き家率」が過去最高13.8%… 北海道栗山町が「空き家バンク」を本格化 コロナ禍で「移住希望者が殺到」→「敗北感」→「空き家は宝だ」に変化

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移住したいという人が急増

移住したいという人が急増

 しかし・・・

 「家がないので紹介できないんですよね。空き家さえあれば『人口100人増えるよね』ってみんなで言っていて」(小野寺 課長)

 当時、空き家を把握していなかったため、移住希望者に物件を紹介することができませんでした。

 「腰本さん、悔しかった?」(小野寺 課長)

 「いやーもう、悔しいしかないですよね。家を求めてきて移住したいって少しでも思ってくれているけれども、家とか物件がなければ、栗山町でなくてもいいっていう判断になっちゃうんですよね。毎日のように殺到していた時期があって。(相談者を)毎回送り出すたびに、敗北感みたいな感じでした」(若者定住推進課 腰本 江里沙さん)


 空き家を調査して回る森さんも2023年8月に栗山町に引っ越すまで家が決まらず、待たされた当事者でした。

 「私自身、愛知から栗山町に移住するって時に家がなくて、なかなか移住できなかったんですね。それなのに空き家はいっぱいあるっていうのが不思議で」(森さん)

 「空き家になって寂しいからね、町内会としては。誰か一人でも入ってくれれば助かる。空き家、空き家じゃね。ここも空き家、こっちも空き家だからね」(栗山町民)

 2023年度決まった空き家の購入・賃貸はあわせて12件。

 空き家バンクには2024年度もさらに5軒が登録されました。

 担当者の熱意が多くの移住希望者を栗山町へ呼び込んでいます。

 「私はこの仕事をするようになってから『空き家は宝だ』って思ってまして。町を歩いている時に『この家、空き家じゃないかな』とか。早いうちに、空き家を状態のいいときに次の人に渡して活用してもらうことが、地域の活性化、人口増につながるかなって思っています」(小野寺 課長)