重い障がいある"医療的ケア児"地域で安心して暮らせるように…子どもと家族を支えたい 夜間の預かりもできる新施設開業へ
転機が訪れたのは7年前。
この施設の立ち上げと同時に勤め始め、悩みを共有できる仲間にも出会えました。
「今は相談できる人もいるし力になってくれる人がいるから、なんとかなるさって思えるよね、そう思えるのは周りのおかげだね。 ありがたいね」(海谷由希さん)
海谷さんたちのデイサービスを運営しているNPO法人ソルウェイズ。
2025年4月に新たな施設の開業を予定しています。
これまでの日中に加え、夜の預かり=ショートステイができる施設です。
子どもたちは普段から顔を合わせているスタッフと安全に夜を越すことができます。
1階には障害のあるなしに関わらず利用できる小児科も備えています。
ショートステイの開設を前に、夜の預かりの体験会が行われました。
優奈さんも家を離れてお泊りです。
今回は母親の海谷さんもスタッフとして見守ります。
お友達が好きな音楽をいっしょに聞いたり。
お互いが好きなものを当てるビンゴゲームに挑戦したり。
友達と一緒の特別な夜はにぎやかに更けていきます。
「一緒にお泊りできたね、嬉しいよね。 こうやっていると会話しているわけじゃないんですけどたぶんお互いに通じあってて、多分声を聴いてたり声を出していたり本人たちなりにコミュニケーションを取ってるんだろうなって表情でわかるから。 親と一緒にいるだけの姿ともまた違う姿をね、見てますね、今ね。 言葉だけじゃないよね」(海谷由希さん)
こうした体験を通じて将来、地域の中で暮らしていければと願っています。
無事に朝を迎えることができました。
障がいのある子が自宅を離れて過ごす時間は、普段医療的なケアを担っている親にとっても大切な時間です。
「長い介護生活心身ともにすごく緊張する場面が多いと思うので心のリラックスは何物にもかえがたいと思います」(NPO法人ソルウェイズ 運上 佳江 代表理事)
宿泊もできる新しい施設の開業は2025年4月。
一緒なら、安心。
一緒なら、きっと笑顔。