【北海道の天気 7/16(火)】札幌の熱中症による救急搬送者が今夏100人を超えた…発生が多いのは住居!屋内でも油断しないで
(菅井貴子気象予報士が解説)午後5時30分現在
◆きょう16日(火)の気温
札幌は11日ぶりに30℃以上の真夏日になったほか、
富良野市や津別町では32℃以上となりました。
夜にかけても、気温が下がらず、今夜も寝苦しくなりそうです。
◆帽子をかぶると…
気温が30℃で、直射日光があると、
頭の表面温度は41.4℃にもなります。
帽子をかぶると、32.4℃ですので、その差は約9℃です。
熱中症対策のほか、紫外線対策になりますので、積極的にかぶりましょう。
◆屋内でも油断しないで
札幌市内の熱中症とみられる救急搬送者数が101人になりました。
発生場所の内訳で、最も多いのが“住居”で、40%を超えています。
北海道の住宅は、冬の寒さ対策を優先していて、
高気密、高断熱の性能が高く、夏場は、熱がこもりやすくなります。
風通しを良くする、我慢をしないで、クーラーや扇風機を上手に使って、
熱中症に気を付けましょう。
特に、ご高齢の方は、暑さを感じにくいので、周りの方が気を付けてあげて下さい。
◆あす17日(水)の天気・気温
晴天が続きそうです。
宗谷、根室地方では、風がやや強いでしょう。
真夏日が続き、札幌31℃、旭川32℃、北見33℃まで上がる予想です。
帽子をかぶったり、洋服の色も、淡いものにするなど、
少しでも涼しく過ごせる工夫をしましょう。
◆札幌の10日間予報 17日(水)~26日(金)
18日(木)にかけて、晴天と暑さが続くでしょう。
PM2.5が多く、空はかすんで見えそうです。
原因は、シベリアの森林火災の煙による大気汚染ですが、
先々週から続いていますので、
呼吸器系などに疾患のある方は、気を付けて過ごしてください。
19日(金)は大雨の可能性があり、20日(土)は33℃と、今年一番の暑さです。
来週は雨が降っても、30℃以上で、朝晩も蒸し暑くなるでしょう。
◆全道の週間予報 17日(水)~23日(火)
今週後半は梅雨前線が北上し、
北海道も、天気が崩れやすくなりそうです。
特に、18日(木)夜~19日(土)は、道南で大雨となり、
最大100ミリに達するおそれがあります。
防災情報などはこまめに確認するようにしてください。