ホテル宿泊型“産後ケアサービス”を経営するママ 「楽できるところを探した方がきっと自分のため」ママたちが頼れる場所が必要だと痛感 本格オープン目指して奮闘中【ママドキュ】
一口食べた、りりちゃん。
奈美さんの期待もむなしく「おいしくなーい」と一言。
仕方なく、前の日の残りの食パンで切り抜けます。
「食べてくれたらうれしいと思いつつ、食べないだろうなという気持ちが半々だったので。なんでもいい。食べてくれたら私はOK」と奈美さん。
りりちゃんを保育園のお迎えのバスに乗せたら、8時15分にはお仕事スタート。
家事が苦手な奈美さんですが、仕事では最新の機能を軽やかに使いこなします。AIのサービスChatGPTに要点を抜き出してもらい、時短に繋げています。
また、この日は、経営するホテル宿泊型産後ケアサービスのチラシを札幌市内のベビー用品店に届け、知名度アップを図ります。
奈美さんが立ち上げたこのサービスは、出産後のママがホテルに宿泊しながら、24時間好きな時間に子どもを預けて、ゆっくり体を休められるもの。
助産師への育児相談は、滞在中から帰宅後1ヶ月間可能。最大4人まで泊まれるので、家族で一緒に過ごすこともできます。
奈美さんが産後ケア施設を作りたいと考えるようになったのは、娘のりりちゃんが生後4ヶ月のとき。初めての育児で心も体も限界だったといいます。
「全部完璧にやってあげないと、この子のためにならない。掃除もズボラで家事は全然しない人間なのに、毎日掃除機を1日3回、4回かけて拭き掃除までして、おもちゃも除菌して拭いて、自分のキャパを完全に超えていた」と奈美さん。