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北方領土の共同経済活動 課題は山積 ロシア側の関心は如何に 日本側に戸惑いも

2017年7月17日20:00
 日露両政府が進める北方領土での共同経済活動で6月、調査団が北方領土を視察しました。果たして、実現の可能性は?

 通訳:「このシステムはスタンダードですか?」

 北海道の建材メーカー:「スタンダードです」

 先週、ロシア中部のエカテリンブルクで開かれたロシア最大級の産業見本市「イノプロム」。

 記者:「ジャパン・パビリオンはこちら。かなりのスペースを占めていて、注目されています」

 北海道からも28の企業や団体が参加し、極寒でも作業ができる手袋をはじめ寒冷地の住宅建設技術などを紹介しました。

 高橋はるみ北海道知事もブースに立ち、北海道銘菓をPR。来場者は次々とほおばり、大絶賛です。

 ロシア人女性:「とてもおいしいわ」

 ただ、北海道を知っているか聞くと…。

 ロシア人女性:「いいえ。いいえ」「北海道がどういうところか想像もできません」

 出展者も、一筋縄ではいかないロシアの市場を肌で感じているよう…。

 加森観光 安藤茂営業本部長:「日本、北海道というイメージがわかないお客もいる。それは今まで宣伝が足りなかった」

 北方建築総合研究所 田中淳一副所長:「あまり木造住宅が普及していない。作る技術を伝えるのはちょっと難しい」

 2016年の日ロ首脳会談で日露両政府は経済協力を進めていくことで合意し、その一環として、産業見本市への出展が実現しました。その経済協力は、北方領土でも…。

 6月、官民調査団として、北方領土を訪れた株式会社セコマの丸谷社長。イノプロムの会場とは違い、現地で感じたのは北海道企業への期待でした。

 セコマ 丸谷智保社長:「いろんな形の期待値と交流に対するね、向こうの具体的なこちら側に対する期待が具体的なものを感じましたけどね」

 現地ではアイスクリームや牛乳などの乳製品が欲しいとの要望がありました。しかし、現段階での交流には大きなハードルを感じています。

 セコマ 丸谷智保社長:「定期的な物流を確立する。そういうことが課題なんだろうなと。それができれば、物も人も往来ができる。ここに取り組みとして政府なり官がどのような援助をしていくのか。そうやって徐々に経済活動の輪が広がっていくということは、初期の段階では大きな課題になるのではないでしょうか」

 もし店舗を出すなら、物流をはじめとした環境整備が不可欠。それは結局、民間ではなく日ロ両政府がクリアすべき課題です。

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