知床観光船沈没『ハッチのふたが2cmほど浮いていた』最終報告書で原因指摘…運航会社の桂田社長は「不具合はなかったと認識」
2022年4月に北海道知床半島沖で観光船が沈没した事故で、原因とみられるハッチのふたが事故の前に密閉されず、2cmほど浮いていたことが新たにわかりました。
観光船KAZU1(カズワン)の事故原因を調査した国の運輸安全委員会が、9月7日に公表した最終報告書です。
事故の8日前に撮影された写真で、本来であれば密閉される船首のハッチのふたが2cmほど浮いていたことが新たにわかりました。
報告書ではハッチの留め具の不具合で航行中の揺れによりふたが開き、海水が船底に流れ込んだことが事故の原因とみています。
ハッチを巡っては、事故の2日前にふたが確実に固定できなかったという証言がある一方、運航会社の桂田社長は「不具合はなかったと認識している」と説明していました。
この沈没事故では20人が死亡し、6人が行方不明のままです。