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禁輸でなぜ"ホタテ"推す?大打撃の裏に中国依存…倉庫に積み上げられたホタテ在庫 余っているのに安売りしない理由は"ホタテ業界が抱えるジレンマ"

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函館市の水産加工会社のホタテ倉庫

函館市の水産加工会社のホタテ倉庫

 北海道内の水産加工業者によりますと、「毎年6月~10月末にかけて、オホーツク産のホタテを加工して冷凍貝柱を製造している。例年だと加工と並行して商談も進むが、7月から商談が一切ストップしていて、在庫だけがどんどんたまっている状態」(北海道内の水産加工業者)

 倉庫の3割ほどで収まるものが、約7~8割まで埋まっている状態に。

 ホタテの価格安くならない理由については…。

 「原料を買い取って加工しているので、加工に関わる費用もかかる。消費してもらうために安くすると、加工業者の死活問題につながってしまう」(北海道内の水産加工業者)
 
 実は、生産者と水産加工会社の間では、輸出停止前にホタテの取引価格が決まっているため、水産加工会社は高値でホタテを引き受けざるを得ない状況に。
 
 その価格を下回る安値で市場に出してしまうと、利益が全くでなくなるからなんとか価格を維持していきたいのが本音のようです。

ホタテの価格来年は?

ホタテの流通

ホタテの流通

 2023年はホタテの価格が決まっていたため水産加工会社への影響が強かったですが、2024年は生産者との価格交渉から始まります。

 そのため、このまま輸出停止が続くと、価格が下がる可能性も。

 価格が下がると消費者は手に取りやすくなるが、北海道経済への打撃は著しいものに。

 ホタテ漁に携わる人や地域の経済、雇用にも影響を及ぼすかもしれません。

 北海道の豊かな水産物を守ることは、地域の経済を守ることにもつながります。


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