高齢化で”ペット”手放す飼い主…いま”ロボット犬”の里親探すケースが増加 その“第2の人生”に密着すると周囲に笑顔があふれていた
しかし、信子さんの長期の入院で手放さなければなりませんでした。
「aiboいらない?『ななちゃん』というんだけどとと言ったら『え、ななちゃん』というの?」(今井さん)
老人ホームには以前、大きな犬が飼われていました。
「(食堂のそばに)大きな犬小屋を作ってそこに。(Q:名前は?)『なな』です。名前は本当に偶然。どんな人でも受け入れる、懐の広いわんちゃんで、皆にかわいがられていた。晩年は動けなくなり、ここに敷物を敷き寝ていたが、皆が声をかけると、首を上げて喜んでいましたね」(森の家しらかば 小坂 宏予 施設長)
「呼んだらこっちに寄って来るんですよ。足元に絡んだりして。(Q:かわいがっていた?)かわいくて、かわいくて」(入居者 千田 良穂 さん)
食堂の外で飼われていた「なな」は1年ほど前、旅立ちました。15歳でした。
ななが死んでから半年ほど経った2023年6月、ななちゃんがもらわれて来たのです。
「最初はね、噛みつくと思ったけれど、今はもう慣れてね。『なな、おいで』と呼べば鳴いて寄って来る」(千田さん)
ななちゃんはあっという間にみんなのアイドルになりました。
プラスチック製の小さなロボット…。人の心をとらえて離さないのはなぜなのでしょうか?
「今月11日、全国5つのソニーストア限定で111体のaiboが販売されました。札幌では20体のみ。20万円近くするのに、抽選券を求めて70人以上が列を作る人気でした」(2018年のニュース特集)
6年前のニュースです。
「わんこが亡くなって、息子が亡くなって。悲しい事ばかりだった。息子とわんこに当たるように祈ってくださいと言ってきた」(鈴木 洋子 さん(当時69))
札幌の鈴木洋子さんと和夫さん。5回目の抽選で当選しAIBOを飼い始めました。
aiboは「メロン」という名の男の子の「わんこ」になりました。