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<強制不妊~会えぬわが子へ#7>1980年代「生理無くなり楽に…」 施設職員が障害者に打診

2018年5月16日20:39
 障害者などへの強制不妊手術が繰り返されていた問題で、5月17日、札幌市の男性が訴えを起こします。

 みんなのテレビの取材で1980年代、障害者施設の職員が女性入所者に子宮の摘出手術を勧めていたことが分かりました。

 道央地方の50代女性:「職員の方から重大な話があるみたいだよと集まりました。"子宮摘出手術をすれば、生理が無くなって楽になるし、どう思いますか?"と」

 生まれつき障害がある、道央地方の50代の女性は、障害者施設に入所していた1980年代、職員から、子宮の摘出手術を持ちかけられました。

 この女性には旧優生保護法が手術の対象としていた障害はなく、法律は子宮の摘出を認めていませんでした。

 生理の際の介助の負担を減らす目的もあると感じました。

 道央地方の50代女性:「だから(生理の処理は)意地でも自分でやりました。自分でできなくなったら、そういうことが強く言われるかなと思ったので」

 入所者の間で話し合い、手術は受けないと職員に伝えました。

 女性は中学2年生の時にも養護学校の職員から同じ話をされたことがあります。

 道央地方の50代女性:「今、口に出すのが最初です。家族にも言っていません。障害を持って生まれたことでそういう話を持ち込まれて、知ったら悲しむだろうと思いましたし」

 施設を出て暮らす中で、職員の言葉が間違っていたと気づいたといいます。

 道央地方の50代女性:「在宅では一般の人と話すこともできますし、"ああ、やっぱりあの話はおかしかった"と思いました。怒りを覚えます。人として女性として、やっぱり生きてきた証として、摘出手術は行わなくてよかったと思います」

 北海道で不妊手術を受けた人の話を聞いたことがきっかけで、障害者の性と出産について深く考えるようになった人が長崎県にいました。

 雲仙市の社会福祉法人の元理事長・田島さんは、1992年北海道の施設を視察しました。

 南校愛隣会 田島良昭元理事長:「3組が同時に結婚式を挙げて、うち2組にあうことができて新婚旅行どうでした?って聞いたら、2組とも男性が痛かったって言うんです。まさに"優生保護法"。非常に大きなショックを受けて、優生保護法について深刻に考えた。最初のきっかけは、実は北海道での体験でした」

 この社会福祉法人は2003年、障害者の結婚推進室を作り、現在は14組が結婚、9組がパートナーと暮らしています。

 南校愛隣会 田島良昭元理事長:「応援団が常に支えていく。望めばみんなが、愛する人と一緒に生活して、愛する人の子どもを授かる。寄り添って育つことが、幸せになるために大切なこと」

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